PC-6001発売から30年たったらしい
NECのPC-6001が発売されて今年で30周年らしい。
つまり、当時中学1年生だった我が家にPC-6001にやってきて、自分専用のコンピュータを持ったのも今から30年前の話になってしまう。
私とコンピュータ(当時はマイコンと呼んでいた)の出会いは小学4年生の御年10歳のときで、5年生の時はBASICのプログラムを作れるようになり、6年生の時は独学でマシン語(!)でゲームを作れるようになっていたんだけど、家にコンピュータはないので、コードはノートブックならぬ大学ノートに鉛筆で書き込み、日曜日に自転車で市内の電器屋さんに通ってデバッグしたものだった。
つまり、満を持してというか、父親に泣いて(?)頼んでやっとPC-6001を買ってもらったときには、たいていのプログラムを書けるようになっていた。だから、PC-6001が家に届いて最初に作ったプログラムはいわゆる「逆アセンブラー」で、これを使ってROM(実際は起動時にROMの内容はRAMにコピーされ、そこから起動していた。RAMに比べてROMの読み込みは時間が掛かったからだったと記憶している)BIOSを解析し、いわゆるビデオRAMもメインメモリと同じRAM内にあることや、当時は当たり前だったカセットテープの読み書きI/Oの仕組みを調べたりしていた。今思えば、なんとも子供らしくないパソコン・デビューだったと思う。
PC-6001のBASICにはグラフィックスで点や線を描くコマンドはあったが、円を描く命令はなかった。もう少し高額なパソコンにはCIRCLEという便利なコマンドがあったのに。仕方がないので私は中学の数学の先生に相談したところ、ヒントとして「サンカクカンスウ」というキーワードをもらった。すると寝ても覚めてもその言葉が頭から離れないので、日曜日に市立図書館で高校の数学の本を探して独学で三角関数を学び、13歳の夏休み頃には円も楕円も好きなように画面に表示できるようになっていた。蛇足だが、三角関数を使って描く円は非常に遅かったので、秋には円の方程式と平方根を知り、高速描画(?)にも成功している。
その後高校に進み、大学は医学部に進んだもののどうしてもコンピュータ関連の仕事がしたくて中退し、ついこの前まで職業プログラマとして色んな面白い仕事や仲間に恵まれてきた。
で、今はプログラマを引退して、コンピュータとは全く違う仕事をすることになったわけだけど、30年もプログラマを続けてこられたことには満足しているし、その延長線上にある今の仕事も面白いので、PC-6001にはとても感謝している。

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